EMPEROR SOLDIER

カーリング変


H18.3.18 帝国領内某所カーリングホール

 

 コーチ「じゃあ、これからカーリング初心者のための講習会、開きたいと思います。初心者の人はBレーン、フェニックス(小学生男子カーリングチーム)はAレーンで練習を行います。みんなね、ふざけないで真面目に練習しましょう」

 

 さて流行りもの好きの我々ですが、今日はなんとここ、カーリングホールに来ているんですねえ。なんか売れないタレントがやってるレポーターみたいですが。いつからこのコーナーは「突撃体験取材」みたいになったんでしょうか。まあトリノでカーリング見て、映画のシムソンズも見て、面白そうだな、と思ってたところ、新聞の地方版に初心者講習の案内が載ってたんで、すぐ申し込んだというわけ。なんか内地では9月まで予約でいっぱい、ってくらい流行ってるそうじゃないか。じゃあ地の利がある我々は絶対やらないと。ちなみに講習料一人500円。

 

 しかし集まっている人々の8割くらいが小学生。しかもフェニックス以外はほとんど女子。こどもの引率っぽい大人何人かと、あと我々の他に大人のカップルが一組。こいつらもトリノとシムソンズ見てやってきたクチか・・と絶対向こうも思ってるに違いない。しかしカーリングってのは地元では子供のやるスポーツだったんだなあ。貸し出し用カーリングブラシには「××小」と貼ってあるものが多し。

 

 カーリングシューズを貸してもらって、まずは室内でみんなでストレッチから。固え。しばらくスポーツなんてやってなかったからな・・それにカーリングシューズ滑る。まだ氷の上に立ってないというのに転びそうな予感。スケートやってた長官「氷の上はひさしぶりだな・・」と今から楽勝の姿勢。

 コーチ「それでは、これから氷の上にいきます。今日は、帝工大カーリング部のお兄さんたちがお手伝いに来てくれていますので、みんなお兄さん達の言うことをちゃんと聞いて、しっかりカーリングを楽しんでいって下さい。」

 我々「はーい

 

 貸し出しブラシ持って氷上に移動。寒え。今日は外は春っぽく暖かいんだが中は寒い。まあ氷しいてあるからな。

 コーチ「それではまず、レーンの上を移動する練習〜。すべる方の足を軸にして、すべらない方で蹴って(カーリングシューズは片方の裏がツルツル、片方が滑り止めついている)進んでください。ブラシを杖がわりにしてゆっくりとね」

 ・・滑る。スケートと違って前後だけでなく360度全ての方向に滑るから、重心のかけかたがわからない。立ってるだけで足にものすごい力がはいる。長官は2秒で転ぶ。スケート得意なんじゃないのか。「スケートとは全然違うよこれ」他にも転倒者続出。

 

 コーチ「では、ここで二組に別れて、デリバリー(石なげ)の練習を行います。その前に、インターンとアウトターンについて説明〜。石を投げる時には必ずどちらかに回転をかけます。なぜかというとね〜、回転をかけないと、野球のナックルボールみたいに軌道がフラフラするから。インターンは時計回り、アウトターンは反時計回りです。それでは始め〜。あなたたちはそっちね」と、我々はこれ以降はカーリング部のお兄さんたちに指導をしてもらうこととなる。

 

 カーリング部A「(小声)デリバリーの練習って、何からやればいいんだ・・?

 カーリング部B「あっちの方ではブラシを横にしてるから・・あれでやろう。 さて皆さん、今からデリバリーの練習を行いますので、ブラシを重量挙げみたいに横に持って持って下さい。デリバリーは1.2.3.4.5.のタイミンクで投げます。まずクラウチングスタートのような姿勢で1、一歩踏み込んで2、おしりを上げて3、一回引いて4、そして5で進む。さあやってみて下さい」

 見てるぶんには簡単そうだが、最初は踏み込んでもすべって、キチンと前になかなかいかない。引くときもツライ。でも何回か練習するとなんとなくできるようになる。こっちのチームの6歳くらいの男子、苦戦中。

 

 カーリング部A「あれ、あっちのチームはもう石投げてるぞ

 カーリング部B「あ、もうやっていいんだ・・ではみなさん、そろそろ本格的に石を投げる練習します。ブラシをひっくり返して、左が軸足の人は左の脇にはさんで下さい。右手にストーンを持って、前を見てちょっとだけ投げてみて下さい。まずインターンから」

 

 どうも石を放すときにバランスが崩れやすい。「石を持つ方の手をもう少し前に出して」と指導される。そのうち俺も長官もなんとか投げられるようになってきたが、6歳男子はあいかわらず苦戦中。

 カーリング部A「こういう場合、何から指導すればいいんだっけ・・

 カーリング部B「俺たちどう教わったっけか・・フォームか? じゃあそこの君(6歳男子)、もうちょっと右足を伸ばしてみようか」個人指導がはいる。

 隣のレーンではフェニックスが試合形式でガンガン練習中。「俺のスーパーショットを見せてやるぜ」「イエース、エスエス(スイープしてくれ、の意味)」と、楽しそう。

 個人指導の終わった6歳男子、それを見ながらボソっと「もう体が芯から冷えちまったよ。練習はもういいから早く試合やらせろってんだよ」鼻水がタレている。

 確かに、石投げの順番待ちで、体を動かしてない時間の方が多いため、体が冷えてきた。シャツとワイシャツとジャケットとふつうのズボンだけで来た俺はちょっとナメすぎか。でも今日は俺にしては珍しく、ちゃんとくつしたを履いているぞ。

 

 コーチ「それでは、最後に試合をやって終わりにしたいと思います。一人一投ずつ、チームはそれぞれ9人いるので9投で決めます。最初にチーム全員、相手チームと『よろしくお願いします』と握手して下さい。(全員『よろしくお願いします』と握手する)それから、スイープ(投げた石の前をブラシでゴシゴシするアレ)は今日はみなさんたちはやらないで下さい。転んで危ないから。スイープは、カーリング部のお兄さんたちがやってくれます。スイープやりたい人は、帰ってからトイレとかモップでこすって下さい。では最初の人〜」

 6歳男子「よーし、俺が最初に行くぞ」

 意気込みだけはすごいが、やはりストーンはレーンの中央までも届かない。

 コーチ「あー残念、スイープが弱かったようですね〜。スイープちゃんとやってればハウス(円の中。はいると得点)にはいってたんだけどな〜」

 カーリング部A.B「・・・・・・・・」

 

 6歳男子「ま、こんなもんだろ。最後って誰?」

 俺「俺ですが・・・」

 6歳男子「そう。じゃ、あとはまかせた

 まかせられた。

 

 しかしやはり参加者が子供ばっかりだからか、ストーンはどれもハウスどころか基準のラインまでも届かない。

 コーチ「みんな、もうちょっと強く投げてみようか」

 カーリング部A.B「もうスイープしすぎて腕がパンパンですよ」

 コーチ「これくらいのスイープで腕がパンパンって言ってるようじゃ、普段どれだけ練習してないかわかるな」

 カーリング部A.B「・・・・・・・・」

 

 さて最終局面。相手チームの黄色ストーンが3個ハウスの中。手前に黄色と赤のストーンが一個ずつ。

 ラス2、長官の一投。赤のストーンがハウスの前に置かれる。この局面でガードストーン置いてどうすんじゃい。

 次、相手黄色チームはアウト(ハウスからはずれた)。そして俺の番。

 俺「あの三個をトリプルテイクアウト(ぶつけて円の外に出す)して俺のストーンをステイ(円の中に残す)すればいいんだな、楽勝(←全然楽勝じゃないし、しかも黄色チームが最後の一投残ってる。つか今考えたら、別にテイクアウトしなくても俺がハウスのど中央に石置いたら勝てんじゃん)! 行けスーパショットオオオ!

 

 黄色の石いっこ弾いて自分の石はアウト。オーラスの黄色チームもアウト。結局2-0で黄色チームの勝ち。

 全員「おつかれっした!」

 

感想:

 ・やってみると見ていた以上に面白い 意外にアツくなる

 ・シロートレベルなら大人と子供、男と女、若者年よりの体力差かんけいなく遊べる

 ・体冷えるからおやつタイム超重要

 ・酒飲んだあととかにやりたい

 ・寒いから夏場のクソ暑い時にやりたい

 ・今日3/19なんだが、ちょっとしかやってないのに股関節とか太ももとか超痛え

 ・ホールの壁にチーム青森と大泉のサイン発見

 

おはり

 

FUNK FUJIYAMA!

本来の市民オケ変の第一回目だけ

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