第8話 ねずみのよめいり

おことわり:当方ネイティヴではない為、ところどころ現地の方にはお聞き苦しい点があるで

あろうことをあらかじめご承知願います。

 

「はいどうもー、田舎のねずみですー」

「都会のねずみでございますー」

「まーぼくら第四話以来なんですけども、今年はねずみ年ということでね」

「そうね、それにボクら再登場リクエストされたしね。ありがたいことでございます本当に」

「再登場といえば、きみいつの間にか札幌で教頭やっとったんやね」

「あ・・・それボクやない・・・つかその話をするか。ここのコーナーはずっと残るねんから、時事ネタ振られても何年かあとから読んだ人は何のことやわからんて」

「それもそうやね。じゃあ話変えて。で、アスビリンスノーさん」

「もうええて。しかもなんでキミそんな投稿雑誌でのペンネームまで知っとるねん。キミこそどんだけマニアやねん。ていうか今日のテーマは『ねずみのよめいり』やなかったんかい」

「そうそう。で、実はぼくには娘がいてるんですわ。今年で16でね」

「え、そうやったんかいな。長い間相方やっとるけど初めて聞いた」

「そら危険やさかいな」

「何がやねん。ボクは相方の娘でも見境無しか。セックス・マシーンかっちゅうねん。ゲロッパゲロオレかっちゅう」

「きみさっきからツッコミ長いねん。リズム大切にせな」

「ツッコミにツッコミ返された・・ガーン・・」

「いちいちショックうけんでええねん。で、近頃ぶっそうでっしゃろ。きみみたいなもんもおるし」

「ああ、あくまでそこのネタ広げていくわけね、ええよええですよ。やれば?」

「それで、そろそろ結婚相手を見つけよう思てね」

「そりゃまた早い話やね」

「で、どうせ嫁にやるんだったら、強い男のもとにやらせたいんや。きみの思う強い男ってだれや」

「えー・・やっぱすぐ思い浮かぶのはボブサップとか、格闘系やけど・・」

「そうかボブサップか。じゃそこ行こか」

 

「トントン。ボブサップさんいてますか」

「はいはい、わてがボブサップでおま」

「・・・・ぼく今日はダウンタウン見てたから最近のサップさんよう知らんけど、ずいぶん日本語うまなっとんね」

「まー最近ボビーだのビリーだの、似たようなん、ようけおりますさかいな。営業努力ですわ」

「さよか・・ところで、かくかくしかじかでぼくの娘、嫁にもらってくれませんか」

「なるほど。かくとしかがねえ」

「それ田村伸の『できんボーイ』のギャグやね。って絶対誰も知らんがな」

「まあボクも弱い方じゃないですけど、ボクより強い人はいてますよ」

「何。サップさんをもって自分より強いと言わしめる・・その方はどなたですか」

 

「トントン。和田アキ子さんいてますか」

「はい・・私に何か用ですか・・・」

「かくかくしかじかで、私の娘を嫁にもらってくれませんか」

「・・・・・・・・んー、どっからつっこんだらええんかな」

「私の娘ではあきませんか」

「あのさあ、私の性別を・・・そこをつっこむのは野暮か。たぶんサップが言ってたのは、肉体的な強さのことだけやなくて、政治力とかそういうことを言いたいんやろうけど、それやったらうちの社長のほうが強いんやないか?」

 

「トントン。ホリプロの社長さんおられますか」

「はいはい。しかしこれ、キャラクターをどう演じていいのかわからんな」

「かくかくしかじかで・・」

「ああ、アッコさんから聞いてますわ。でもしょせんウチは芸プロやからねえ。放送から締め出されたらどもなりませんよ。強い言うたら、やはりマスコミ系が強いんやないですか」

 

「トントン。ナベツネの社長さんおられますか」

「おい・・オレはたぶんもう社長やないよ」

「やはり日本で一番強いのは、マスコミ界最強のナベツネさんでしょうということで」

「いやあ、そうかい? でもね、実はさすがのオレもあんまりつっこんでは報道できない所があるんよ。昔よりは報道しやすくはなったけど、まだまだ難しいものがあるね」

「なるほど。でもなんか微妙な話になりそうな予感が・・・・」

 

「トントン。朝鮮総連の皆さんがたおられますか」

「やっぱりここにきたニダ。絶対こういう微妙なネタを持って来ると思ってたニダ(注:差別的な意図はありません。記号だと思ってくださいニダ)」

「実は皆さん方が最強だというお話を聞いて・・」

「最強? まあ最強と言われるのは悪くないニダ。でもうちら別に中東のテログループじゃないんだから、強いとか弱いとかいう問題ではないニダ。単なる互助会ニダ。そもそも明らかにうちらより強いお方がおられるニダ」

「ええ。まあそれはこちらに来る前からうすうすわかってたけど・・そこに、行け、と。」

 

「トントン。将軍様はおられますか」

「あれ、確か今、日本からの渡航は禁じられていたんやないんか」

「万景峰号で密航して来ました。おお、さいきんのマックはまんぎょんぼんごうが一発で変換されるな」

「つか、キミよくこんなふうに私にふつうに会えるな」

「そもそもこの元ネタ、太陽とか行ってますから。それに比べれば楽勝です」

「で、なに? 私が最強やって? そんなわけないやないか。ふつうに経営に苦しむ中小国家の経営者ですわ。さいきんは元請けの締め付けも厳しいし、あんじょういきまへんわ」

「元請け? ソ連はとっくに崩壊したのでは? ロシアってことですか?」

「何言っとんねん。今は我々の元請けはアメリカやぞ。もうミサイルももうからんから、これからはITとかやって、いち企業として取引すんねや。我々は国家としてはアレやが、企業と考えたら別にふつうやろ。きっとト×タだって内部はこんなかんじなんに決まっとる(注:ここらへんの話はすべて憶測です)」

「あ〜なんか毎度のことながら、このサイトだいじょうぶかな・・」

「まあここらへんのネタもうちょっと広げたいのはやまやまやが、とにかく今はアメリカにかなう奴なんかおらへんわ。アメリカ行けアメリカ」

 

「トントン。アメリカさんおられますか」

「それってどないな訪問やねん。アメリカさんって誰やねん。そもそも今どこにいる設定になっとるねん」

「う〜んやっぱツッコミは関西弁に限るねえ」

「でもネイティブやないから、やっぱちょっと気を抜くと地の文になるねえ。それよか、ボクはブッシュでええんか? アメリカ代表ということで」

「それでお願いしますわ。ブッシュさん、私の娘を嫁にもらってください」

「いやあ、そういうのはクリントンのほうが得意やから・・ダンナのほうね」

「とりあえず最強はアメリカ大統領、というのは決定でええんですね」

「いや、ボクが自分で決められることなんてあんまない。実は物事を決めているのは」

「(つんつん)」

「何やねん突然。気持ち悪いな」

「わかってまんがな。今回のテーマは『ねずみのよめいり』でっしゃろ。最終的にはねずみ、つまり我々市民が一番強かった、という青い鳥的なオチや。うまいな〜。ビバ民主主義。よっ、大統領」

「いや、大統領やけれども。そんなん誰が市民や言うた」

「え、違うんですか」

「違う違う。物事を決めているのはフリーメイソンに決まっとるやないか」

「あっちゃあ・・・そっちの方向に行きますか」

「そう。そしてそのフリーメイソンは宇宙人にあやつられているし、その宇宙人は情報統合思念体に」

「キリないわ。もうやめさせてもらいます」

「(二人)どうもありがとうございました〜」

 

 *この話はフィクションであり、実在の事件とか人物とはたぶん関係ありません。

 

第一話 ハデスとペルセポネ

第二話 精神科医アスクレピオス(蛇使い座)

第三話 林檎殺人事件( from 創世記)

第四話 いなかのねずみととかいのねずみ

第五話 白雪姫

第六話 浦島太郎

第七話 杜子春

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