DEATH之光 III

教主様御近影 Illusyrated by W.bird


わらわは
DEATH之光教主、ブン典明ぞよ! 早くも三回目となったな。

医療相談室の方がやっと落ち着いてきたので、やっと更新出来るぞよ。

今回は、デス様のさらに上位に居られるお方、グレーター・デス様

そして至高の存在、グレーテスト・デス様のお話である。恐れよ。


一応、お約束。CDも出来ておる。詳細は
マイナー・レコーズを訪れよ。

リアルオーディオ

デスメタル体操

・教主様の今日のお言葉、参発目

 最近デス見沢にお株をとられて、わらわの影がやや薄くなってしまった様な気がするな。まあよい。わらわはわらわでやって行くこととする。写真はやっぱりヤバイような気がするので、イラストとした。こっちの方が迫力があるであろう。某格闘ゲームの誰かに似ている、とかいう事は言ってはならぬ。デス様のお怒りに触れるぞよ。

 今回は、デス様のお話ではない。もっと上位の存在にある、グレーター・デス様のお話である。それは何か。デス様は、あくまで人間個人の死を司るにすぎない。個人の死など、実はたいしたことはないのである。誰か、まあ、多くは他人であるのだが、個人が死んだとしても、「生きていた痕跡」というのは残る。「あ、あいつ死んだのか」「あの人はいい人だったなあ」「あの野郎、生きてた時はロクなものじゃなかった、死んでせいせいすらあ」などの感情が、死んだ人に、何らかの形で関わった、別の他人の意識の中に残っているのである。また、何らかの「作品」「遺品」を残していた場合、その残った「痕跡」はさらに深いものとなる。さすがのデス様も、この生きていた「痕跡」まで消すことは出来ない。この「痕跡」は、別名「死霊」とも言われる。

 しかし、それは「人間社会」があった場合の話。誰も知らない所で生まれ、誰にも会わず、誰も知らない所で死んでいった者は、生きていた痕跡を残すのは難しい。まあ、現実にはその様な者は少ないであろうが、これが例えば100人位の単位であったらどうであろう。どこか未開の地に住んでいた部族が、誰にも知られず、ひっそりと絶滅する。この場合、生きていた痕跡は「遺跡」となるかもしれない。どこか別の部族がそれを発見した場合は、「生きていた痕跡」となるかもしれない。

 さらに話を広げる。人間の「個体」に寿命があるのと同じく、人間の「種族」にも寿命がある。ネアンデルタールがよい例じゃ。それから類推すると、現在の人類の寿命は、長く見積もっても100万〜1000万年くらいか。完全に人類が絶滅した場合、その「痕跡」は、また別の知的生命体が誕生するまで、全く意味を持たなくなる。この、「種族の死」を司るのが、グレーター・デス様である。最近では「トキ」が予定されているようじゃ。グレーター・デス様は、あまりにもスケールが大きいので、なかなか想像しにくいのであるが、いずれ「人類」という種族は消滅する。「個体の死」とは違い、これは断言はしにくいのであるが、わらわはそう信ずる。

 あ、勘違いしないで頂きたいのは、別に「人類が今すぐ滅びる」ということを言っているわけではないぞ。それでは少年◯ガジンである。これから、何百万年もかけて、序々に「種族として」老いていき、やがて寿命が尽きる、ということじゃ。じゃから、わらわは「未来の子供のために」なんとかかんとか、とか言っておるのを聞くと、なんだかな、と思うのじゃ。確かに「種族維持」は動物の本能ではあるが、個体を犠牲にしてまでするものか。いや、その前に、「未来の子供のために」という言葉自体がうさんくさい。「自分が快適に生活するために」でいいではないか。そもそも、昔「未来の子供」だった我々は、既に充分すぎる位の「負の遺産」をもらっている。具体的に書くとキリがないので、ここには書かないが。しかも、それは当時の人達は「未来の子供のために」と考えてやっていたことではないのか。人類とは、学習しない生物のようであるのう。

 そんな愚かな生物も、まあやがては消滅するであろう。しかし、後から別の知的生命体が出現するかもしれない。我々の「痕跡」を見て、愚かな、と笑うかもしれない。そしてやがてその種族も滅びる。これを永遠にくり返すのかと言うと…

 そうではない。至高のデス・グレーテスト・デス様が居られる。これは何か、というと「宇宙の消滅」である。ホーキング博士が言っていたな。これは2通りのデスがあるそうである。

1)全宇宙の質量が、ある量よりも多かった場合。現在、宇宙は膨張をし続けているが、膨張しきると、今度は収縮に向かう。最後は点になる。その後、もう一度ビッグバンになるという説もあるが、どっちにしろこの宇宙は「消滅する」

2)全宇宙の質量が、ある量よりも少なかった場合。宇宙は永久に膨張し続ける。そして宇宙の密度は無限に薄くなる。星が爆発しても、再び再構成されることもなくなる。したがって、新しい生命の誕生もなくなる。宇宙は「無に近づく」

 宇宙ですら、デスがあるのである。たかが個体の死を、なぜ恐れるか。また逆に、一度しかない死を、なぜ早めるか。(グレーテスト・デスの話で、ワームホールと孫宇宙の話はパス。あれはまだ立証されていない。死後の世界と同じじゃ。)…マズい、このままだとマジな話で終わってしまう、何かオチ、オチ、…まあいいか。

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